料理家の松本日奈さんが、キッチンにまつわるあれこれをつづる連載「キッチンにひと工夫」。
今回は、旬の「里芋」を使ったひと品をご紹介します。
ねっとり里芋を、たっぷりの味噌バターで
秋から冬にかけて旬を迎える「里芋」。
ねっとりした独特の口当たりが大好きなのですが、定番の煮物料理ばかりではちょっと飽きてしまいます。
今回はこの里芋を薄めの出汁で煮て、果汁たっぷりの味噌バターをつけたら、とても秋らしいひと品になりました。
里芋の味噌バター、ゆずの風味で
果汁は、ゆずのほか、かぼすやレモンなどの柑橘を使ってもいいですね。
今回は里芋でつくりましたが、れんこんやさつまいもなどの根菜でも美味しくいただけます。
<材料>
・里芋…4つ
・白だし…大さじ2
・水…600cc
・ゆずの果汁…大さじ2〜3(かぼすやレモンでも)
★
・白味噌…大さじ4
・料理酒…大さじ2
・しょうゆ…大さじ2
・バター…10g
<つくり方>
1. 里芋は皮をむいて、半分にカットする。
2. 鍋に水と白だしを入れ火にかけ、煮たったら里芋を加えて、柔らかくなるまで中火で15分ほど煮る。
3. 小鍋に★以下の材料(白味噌、料理酒、しょうゆ、バター)を入れて火にかけ、焦がさないように全体を混ぜる。
4. 3がなめらかになったら火をとめて、ゆずの果汁を加えて混ぜる。
5. 里芋に味噌バターをたっぷりつけていただく。
<ポイント>
この味噌バターは根菜はもちろん。ソテーした鮭や豚肉にも相性抜群。豆腐や厚揚げに田楽風に塗ってもいいですし、チーズや野菜スティックにディップして
もOK。
万能なので、多めにつくっておくと重宝します。
味噌は冷凍保存が可能。カチカチに凍らないので、小分けにして冷凍しておけば食べたいときにすぐ使えて便利です。