
ジェンスン・フアン氏といえば、何を思い浮かべるでしょうか。
彼が共同創業者として今も率いるNVIDIAは、現在のAIブームの中心に位置し、多くの指標で「世界で最も価値のある企業」と見なされています。
そんな超多忙なCEOが、今でも続けている驚くべき習慣があることがわかりました。なんと、全従業員の給与を、彼自身がレビューしているというのです。
これは、シリコンバレーの人気ポッドキャスト『All-In』が主催した最近のAI関連パネルで、彼自身の口から語られました。
4万2,000人分をどうやって?AI時代の給与査定術
今でも、業績評価サイクルの終わりには、会社の全員分の報酬をレビューしています。
フアン氏は、優秀な社員に報いるための「秘密のストックオプション資金プール」があるという噂について問われ、こう答えました。
担当者から全員分の報酬案が送られてくるので、会社全体に目を通すのです。
では、どうやってそんな膨大な数の査定をこなすのでしょうか。彼はこう続けます。
機械学習や他のテクノロジーを駆使して、4万2,000人の従業員全員をチェックします。そして100%、私は会社の人件費(事業運営費)を増やす判断をしています。
「人を大切にすれば、すべてはうまくいく」
フアン氏は「秘密のストックオプション」の噂については、「とんでもない話だ」と笑い飛ばしましたが、手厚い報酬で全ての従業員に還元したいという強い意志を持っていることは明らかにしました。
「人を大切にすれば、ほかのことはすべて自然とうまくいくのです」と、彼はその哲学を説明します。
この戦略は、同社の経営トップにとって大きな成果をもたらしています。
最近の株価上昇により、取締役会のメンバー3名が億万長者の仲間入りを果たしました。フアン氏自身も昨年秋、フォーブス誌が発表した世界の長者番付で初めてトップ10入りを果たしています。
この成功は、彼の哲学が単なる理想論ではないことを証明しているのかもしれません。
『All-In』ポッドキャストの司会者たちに対し、フアン氏はこう言ってのけました。
私の経営チームからは、世界中のどのCEOよりも多くの億万長者が生まれていますよ。
Source: Youtube
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