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ビジネス

私はデロイトで全く新しい職種“コーポレート・インフルエンサー”を作りました。会計系コンサル「ビッグ4」の何を変えたのか話します

Polly Thompson
20/10/2025 21:35:00
ララ・ソフィー・ボザーは2022年にデロイトの社内インフルエンサーに就任した。
Lara Sophie Bothur

このエッセイは、デロイト・ドイツで初の企業インフルエンサーになったララ・ソフィー・ボザー(Lara Sophie Bothur)氏との対談を基に作成された。ボザー氏は現在、テックインフルエンサーとしてフリーランスで活動している。以下は、記事の長さと明瞭さを考慮して編集されている。

2021年2月、私はコンサル業界のビッグ4であるデロイトにイノベーション・コンサルティング部門のビジネスアナリストとして入社した。1年後、そのコンサルティング職を全くしい役割へと変貌させた。そう、デロイト初の企業インフルエンサーとなったのだ。

この職務はとても自然な流れで生まれた。入社して約8カ月後、私のマーケティング経験を知っていたパートナーの一人が、イノベーションチームのキャンペーン支援を提案してくれた。

私の仕事は、デロイトの量子コンピューティング、AI、ブロックチェーン、スマート製造、スマートモビリティの各チームに所属する専門家たちと話すことだった。技術者は優秀だが、ストーリーテリングが得意とは限らない。彼らの言うことのすべてを理解することはできなかったので、彼らの仕事を効果的に紹介するのは難しかった。

そんな頃、101歳の祖父とのある会話が転機となった。ベルリンで祖父を訪ねた時、「カーシェアリングで来た」と話すと、それはどういう意味かと尋ねられた。そんな彼の好奇心は私に、複雑な概念が理解可能になる瞬間というのはどれほど力強いものかということを気づかせてくれた。祖父に説明することで、私は抽象的なものを感情的で共感できるものに変えることができ、それは、仕事で技術を伝える時にも同様なアプローチが使えるものだと悟ることができたのだ。

この会話をLinkedInに投稿したところ、バズって35万人に拡散されることとなった。LinkedInの影響力には驚いたが、感動した。

そして、デロイトのパートナーがこれを見て、フルタイムで挑戦するよう勧めてくれ、2022年1月、「イノベーションの代弁者」という新しい役職が作られた。

ただ、それはあまり魅力的な役職名ではなかったため、半年後、ビジネス誌が私を「ドイツ初の専任企業インフルエンサー」と呼んだ時、私はその肩書きを使うことにした。

当初はネットワークを構築することに注力し、毎週100人の関係者たちと繋がった。手本にする手法は存在していなかったが、週ごとに効果的な方法を模索していった。

デロイトの顔としての日々

提供元 Business Insider