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動物

レオンベルガーが持つ穏やかさと大型犬ならではのケア

KaiK.ai
07/10/2025 22:27:00

レオンベルガーという犬種をご存じでしょうか。その名はドイツのレオンベルク市に由来しており、愛情深く、穏やかな性格で知られる大型犬です。見た目はライオンのようなたてがみを持ち、迫力があるにも関わらず、とても優しい心を持っています。今回はそんなレオンベルガーならではの「穏やかさ」と、「大型犬ゆえのケア」に焦点を当てて紹介したいと思います。

まず、レオンベルガーの歴史から触れてみましょう。19世紀半ば、ドイツのある市議会議員が「市のシンボルであるライオンに似た犬を作ってほしい」と考え、グレート・ピレニーズ、ニューファンドランド、セントバーナードなどを組み合わせて誕生したのがレオンベルガーです。実は、番犬や牧羊犬など多才な働き犬として活躍した歴史があり、精神的にも非常に安定した犬に改良されてきました。

レオンベルガーは、体重50〜80kg、体高70cmに達する超大型犬です。この体格からは想像しにくいですが、心はとても繊細でフレンドリーです。特に子どもや高齢者にも優しく、人との信頼関係を築くのが得意な犬種として知られています。海外ではセラピー犬として活躍することも多く、人を癒す力を持っていると評価されています。

飼い主が悲しんでいると、さりげなく寄り添ってくれる──そんなエピソードもよく耳にします。大型犬特有の安定感と堂々とした態度が、周囲の人にも安心感を与えるのかもしれません。初対面の人やペットにも攻撃的になることはほとんどなく、控えめで温和な面が最大の特徴です。

穏やかである一方、適度な運動もレオンベルガーには不可欠です。元々作業犬としての役割があったため、ストレス解消や健康維持のためにも、毎日の散歩やドッグランでの自由な運動は大切です。のんびりと見えても、力強く走る姿は迫力満点。特に水遊びが好きな子が多いため、水辺のお出かけもおすすめです。

さて、大型犬ならではのケアについても欠かせません。まず、体が大きい分、関節への負担がかかりやすいので、成長期から十分な栄養管理と適度な運動が重要となります。特に体重が急増しやすい半年から2歳までの期間は、過度な運動を控えつつ、バランスのとれた食事を心掛けましょう。

また、生後間もないレオンベルガーの子犬は、比較的成長が早い傾向にあります。骨格や筋肉の形成期に無理をさせないことが将来の健康に直結しますので、ジャンプや階段の昇降には気を配る必要があります。体重管理のためには、定期的に体重を量るのも大切です。

被毛は長く、ダブルコートのため、抜け毛が多く発生します。特に換毛期には週に数回のブラッシングが推奨され、毛玉対策や皮膚の健康チェックも兼ねてケアしましょう。シャンプーは月1回から2回で十分ですが、乾かすのに時間がかかるので、しっかりと乾燥させることがポイントです。

レオンベルガーは体が大きいため、食事量や動物病院でかかる費用も小型犬に比べて高くなりがちです。ご飯も高品質なフードを選び、量やカロリーの調整をきめ細かく行うことが望ましいです。大型犬特有の疾患(股関節形成不全や胃捻転)にも配慮し、定期的な健康診断を受けることが重要です。

意外な特徴として、レオンベルガーは鳴き声が比較的静かとされています。普段はめったに吠えることがなく、無駄吠えを心配する飼い主にも向いていると言われています。その反面、番犬としてはやや控えめですが、いざという時は家族を守る勇敢な面もあります。

家庭内でのしつけも比較的入りやすく、叱って伸ばすより、褒めてやることで素晴らしい信頼関係が築けます。賢くて忍耐強いので、指示をよく理解し、飼い主と息を合わせて行動するのが得意です。

賑やかな家庭でも静かな家庭でも、レオンベルガーは穏やかな性格で周囲に溶け込んでくれます。ただし、十分なスペースと時間、経済的な余裕が必要な犬種です。ペットとの絆を深めたい方や、人生のパートナーを探している方には最適の犬ともいえるでしょう。

まとめると、レオンベルガーは大きな体と優しい性格を併せ持ち、家族への愛情や信頼はとても深い犬種です。見守るような穏やかさと、一般的な大型犬よりも比較的飼いやすい特性を持っています。大型犬ならではのケアと、彼らが持つ癒しの力、その両方を理解しながら、一緒に楽しい日々を過ごしてみてはいかがでしょうか。

提供元 KaiK.ai