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自動車

現代車・起亜、米国で過去最高の販売台数…電気自動車割引の効果

02/10/2025 05:50:00

現代車と起亜が今年7-9月期の米国市場で電気自動車とSUVの販売好調を受け、四半期基準で過去最高の販売となった。ただ、販売台数と売上高の増加にもかかわらず、高率関税の余波で収益性は落ちると予想される。

現代車・起亜によると、今年7-9月期の米国市場での販売台数は前年同期比13%増の23万9069台で、過去最高だった。9月の1カ月基準では現代車が7万1003台、起亜が6万5507台を販売した。前年同期比それぞれ14%増、11%増。

特に電気自動車の販売増加が全体の業績を牽引した。現代車は米国連邦政府の電気自動車税額控除が終了した後もアイオニック5に対して最大9800ドル(約144万円)の割引を続けた。2025年型には自社で現金インセンティブ7500ドルを提供して消費者を誘引した。

その結果、アイオニック5は米国市場で月間販売記録を更新し、現代車の電気自動車販売は前年同期比135%増加した。起亜も電気SUVのEV9をはじめSUVラインナップが好調で、7-9月期基準で過去最高の販売となった。

販売台数と売上高は伸びたが、営業利益は減少が予想される。2日のエフエヌガイドによると、証券会社が推定した現代車・起亜の7-9月期の合算営業利益コンセンサスは5兆842億ウォンと、前年同期比21.3%減が見込まれる。2022年7-9月期(2兆3200億ウォン、シータ2GDIエンジン品質費用反映)を除くと過去3年間で最も低い。現代車は2兆6747億ウォン(約2800億円)、起亜は2兆4095億ウォンと、それぞれ前年同期比25.3%減、16.4%減が予想される。

収益性低下の主な原因は米国の関税だ。米国政府は4月から韓国産輸入車に対して25%の品目関税を課している。7月の韓米間交渉でこれを15%に引き下げることに合意したが、後続措置はまだ取られていない。

NH投資証券分析によると、現代車・起亜は7-9月期に2兆4500億ウォン規模の関税損失が生じたと推定される。現代車が1兆2500億ウォン、起亜が1兆2000億ウォン水準だ。これは4-6月期(1兆6000億ウォン)比で約8000億ウォン増。当時、関税適用前に確保した在庫物量が一部の緩衝の役割をしたが、7-9月期からは関税が全面的に反映され、収益性に打撃を与えたと分析される。

これを受け、現代車・起亜は米国内の生産拡大を通した対応戦略に速度を出している。現代車アラバマ工場と起亜ジョージア工場のほか、現代車グループメタプラントアメリカ(HMGMA)を年初から稼働し、生産拠点をより一層強化した。

現代車グループはHMGMAを含めて米国内で年間100万台生産体制を構築し、HMGMAの生産能力は現在の30万台から今後50万台まで拡大する計画だ。現代車は先月開かれた「CEOインベストデー」で米国内の生産比率と部品現地化率を2030年までにそれぞれ80%に拡大するという中長期戦略も明らかにした。

提供元 JoongAng Ilbo