未経験だった長距離レース。クロワデュノールが、鼻差でヴェルテンベルクの追い上げを振り切り、歴史に名を刻んだ。日本ダービー馬の天皇賞・春制覇は、19年ぶり。距離延長の不安を吹き飛ばし、北村友騎手は「3200メートルがベストだとは全く思っていなかった中で、しっかりと勝ち切れた」と語った。
課題だった1周目の第3コーナーから第4コーナーでのアップダウンで折り合いは欠いた。それでも我慢して中団でレースを進め、最後の直線では早々と先頭に。「何とか最後まで持ってほしい」との鞍上の願いに応え、長い写真判定の末に栄冠が確定した。
近年は中距離路線に絞ることや、レースが多様化したこともあり、前年のダービー馬が天皇賞・春に挑むことが多くない。北村友騎手はクロワデュノールの強さを「総合力、機動力、底力」と表現する。キタサンブラックは2016、17年で連覇しており、6組目の父子制覇も達成。競馬の幅を見せつけ、伸びしろも感じさせた3200メートルだった。
[時事通信社]