悠々とゴールを駆け抜け、松山は左拳をぐっと握った。デビュー戦から手綱を取るスターアニスを「桜の女王」へとエスコートし、「リズム良くいい競馬ができた」と満足そう。2歳女王を負けさせるわけにはいかないと自らに重圧をかけ続けてきただけに、ほっとした表情を見せた。
発走時間が遅れるハプニングにも、「落ち着いていた」と松山。レース序盤、進路が狭くなり、中団でスムーズに動けない場面もあった中、この馬の生まれ持った冷静な精神面が生きた。最後の直線では高野調教師が「すごいアクションをしてくれた」と目を丸くしたように、他馬を寄せ付けない圧巻の末脚を発揮。堂々と1番人気に応えた。
今年初戦で馬体の張りや筋肉の盛り上がりが増したスターアニス。今後の出走プランは未定だが、松山は「これから、ますます活躍してほしい」と力強い。さらに期待が膨らむ戴冠になった。
[時事通信社]