
キャサリン妃が、自らキュレーションを手がけた新たな展示「Makers and Creators」をロンドンのヴィクトリア アルバート美術館(V A)イースト・ストアハウスで公開している。同施設のロイヤル・パトロンとして先月訪問した妃は、学芸員チームによる舞台裏ツアーを通じて、収蔵品の選定や保存・展示方法について理解を深めた。
その後、スタッフと協力し、博物館の膨大なコレクションの中から自身の「ミニ展示」にふさわしい品々を選定。展示品には、『ピーターラビット』の作者ビアトリクス・ポターによる水彩画や、ビアトリクスの父ルパート・ポターの子供時代の写真アルバムが含まれている。ポターはキャサリン妃の遠縁にあたる人物でもある。
さらに、1960年のロイヤル・バレエ『眠れる森の美女』でダイアナ・ヴェアが着用した衣装(オリヴァー・メッセルによるデザイン)、クレメンス・デーンによる手の彫刻、ジョージ・ヘンリー・ボートンの油絵「鏡とバラを持つ女性」など、多彩な作品が並ぶ。
歴史的なオブジェが現代の芸術、ファッション、デザイン、映画など多様な創造分野に与える影響を示すことを目的とした展示は7月30日(金)に公開され、来年初めまで開催予定。V Aイースト・ストアハウスでは、通常は保管されている25万点以上の収蔵品や35万冊の書籍、1000件の特別アーカイブが一般公開されている。