[メルボルン 13日 ロイター] - テニスの四大大会第1戦、全豪オープン(OP)は13日、メルボルンで女子シングルス1回戦を行い、過去2回制覇の大坂なおみが初戦を突破した。
2019年と21年大会で優勝した大坂はカロリーヌ・ガルシア(フランス)と対戦し、6─3、3─6、6─3とフルセットで勝利。ガルシアは昨年の産休明けの復帰戦で顔を合わせた相手で、その際には黒星を喫していた。
日本生まれで米国育ちの大坂は、現在ロサンゼルスを拠点としている。同地域は壊滅的な山火事被害に遭っており、「火災マップを見ていたら、火が自宅から3ブロックのところまで来ていた。だから娘の出生証明書を取りに行ってもらった。燃えたら、どうなるか分からなかったから」とコメント。自宅焼失の不安から試合に集中するのが難しかったと心境を明かした。
また「今の家には娘との思い出が詰まっているので、単なる暮らす場所ではなくわが家。だから本当につらい。たくさんの思い出の品があるが、誰かに頼んで取ってきてもらう際も、全部持ち出すことはできない」と語り、心を痛めている様子だった。
そのほかの日本勢では、内島萌夏がマグダ・リネッテ(ポーランド)を4─6、6─2、7─6の逆転で下し、2回戦に進出。日比野菜緒は敗退した。